SSブログ

箱根山 噴火 被害 小田原 宝永噴火とは!? [ニュース]

箱根山 噴火 被害 小田原 宝永噴火とは!?

350px-Mount_Hoei_from_Jyuriki.jpg


引用元:内閣府 防災情報のページより 「富士山火山防災対策」
    http://www.bousai.go.jp/kazan/fujisan/h_map/kentou/katsuyou/004/siryou/1-1.html

1. 宝永噴火時の降灰による被害項目
ここでは宝永の噴火シナリオに基づいて、現代社会において宝永規模の噴火が発生した場合の降灰による被害の想定を行い、防災対策検討のための基礎資料とする。

1.1. 宝永噴火の被害実績
富士山の宝永噴火時に発生した現象について宮地・小山委員会提出資料から、以下のように整理した。

<富士吉田?御殿場市一帯・小山町生土>
12月16日朝,大地震が起こった。噴火開始とともに噴煙による暗闇が生じ,軽石が降った。須走では熱い噴石による火災が生じた。
18日まで断続的に降灰が続いたが,礫のサイズは豆麦サイズの中に桃・杏子が散る程度。
19日には礫まじりの降灰。サイズは微塵の中に豆麦が混じる程度。
12月31日の最後の噴火では,激しい噴火と火山弾の放出が目撃された。

<裾野市須山>
噴火前に大地震が起こった。噴火が始まると,降礫と空振があった。
17日から降灰が続き,断続的に空振。25日から再び降灰が始まる。
富士宮市・富士市吉原・沼津市原
噴火前に地震が頻発。噴火が始まり,富士宮では火口上の火柱と火山弾放出、火山雷が目撃された。
17日には沼津でも降灰があった。

<箱根町元箱根・小田原市・大井町・江ノ島>
噴火直後に噴煙により暗闇となり、軽石が降ってきて夕方には降灰となった。
17日小田原で大量降灰,江ノ島で降灰。
20日までに小田原で降灰が続く。1月1日までに大井で降灰が続く。
酒匂川流域では翌年の梅雨から大雨の度に、河床上昇とそれによる堤防の決壊と洪水が発生した。

<二宮町・秦野町・平塚市・藤沢市>
噴火翌年の梅雨から河床上昇や、田畑および用水路の埋没があった。

<横浜市>
噴火が始まり噴煙による暗闇が生じた。灰色の降灰から黒色の降灰に変化した。
噴火の翌年は溜め池や田畑が埋没し、その後数十年の間河川の氾濫があった。

<東京>
噴火前に小地震頻発。16日午後より噴煙による暗闇が生じた。昼から灰色の降灰。その後黒色の降灰が続く。
17日夜から降灰再開。19日朝には粟粒大降灰。
27日まで断続的に降灰。空振少なくなる。

これらの現象による被害をまとめると以下の通りである。

人的被害:
降灰により直接死亡したとの記述は見られない。
ただし山麓の村では灰が厚く堆積したことにより復旧が困難となって離散した。
降灰があった地域では農作物の収穫がなくなり、また降灰後に酒匂川で洪水が発生したことや被災者への援助が十分でなかったこととあわせて、病気や飢餓などの多数の犠牲者が出ている。

建物被害:
火山灰が1m以上堆積した地区で多くの家屋が倒壊している。
3m余り堆積した須走村では、75戸の農家の半分が堆積した灰の重みで倒壊した。
須走村の家屋のうち残りの半数は火山礫の熱で焼失した。

農作物:
火山灰が15cm以上堆積した農地では翌年の収穫が皆無。
30cm以上の範囲では農地復興に数十年を必要とした。
2m以上堆積した柴田村では100年後でも復旧した農地は約1/4であった。

その他:
田畑の埋没や用水路の埋積、河床の上昇などがあった。

このような宝永噴火と同様の規模と現象が現代社会において発生した場合、特に山の周辺のみならず広域において、工業や商業、道路交通や鉄道などより、降灰による広範で甚大な被害が想定される。そこでこの中でまず、首都圏も含め広範囲まで到達するため、我が国全体による経済社会に重大な被害をもたらすと考えられる降灰による被害について整理することとした。
(なお、富士山周辺における噴石、土石流、洪水等により発生する被害については次回までに整理。)

nice!(0)  コメント(0)  トラックバック(0) 
共通テーマ:ニュース

nice! 0

コメント 0

コメントを書く

お名前:
URL:
コメント:
画像認証:
下の画像に表示されている文字を入力してください。

※ブログオーナーが承認したコメントのみ表示されます。

トラックバック 0

この広告は前回の更新から一定期間経過したブログに表示されています。更新すると自動で解除されます。